現在私は、今月20日(日)まで滋賀県立近代美術館ギャラリーで
『 未来への祈り 』と題した展覧会を日本画の早川祐子さんと共に開催しておりますが、
本館の方では同じように20日まで『 祈りの国、近江の仏像 』という特別展が開催されています。
そのおかげで普段の平日より多くの方が美術館に来場され、
その流れでギャラリーの方にもたくさんの人がお越しいただけます。
いつもの個展の時にお越しになられるお客様は基本的に焼き物好きの方が多いのですが、
今回はそう言った方だけではなくいろんな方が来て作品を見て頂けるので実に勉強になりました。
特にお客様の反応が違うので新たな気付きや発見があります。
まず陶芸に対する予備知識がなく要らない先入観がないので、
きわめて素直な質問をされる方が多いのが印象的でした。
また今回は普段の器などの作品のような用の美の物ではなく
鑑賞された方の感性にうったえる物なので非常に興味深いです。
さて今回会場の方は日常とは違う少し神秘的な空間になるよう心がけました。
早川さんの癒しの日本画は来場者にも好評で今回の神秘的な空間作りに大きな一役を担って頂いております。
絵を見られた方は口々に「心が癒される。」「自然の中で心が和んでいる気分。」
などととても好印象の感想を発しておられました。
反対に私の方の作品に対する反応はどちらかと言うと驚きに近いものです。
まず「これも陶器なの。」という質問が多くありました。
いつもは天然の灰釉を施した作品が多いのですが、
今回は新たな釉薬として金彩釉を施した作品がメインです。
この度の展覧会では私自身かなり積極的に作品の説明をさせてもらっています。
この作品が生まれるまでの経緯や信楽の焼き物にまつわる歴史的背景
そして中世の頃の信楽焼と信仰との関わりなど。
最初は驚きで迎えられていたお客様の反応も私の説明を色々と聞くにつれ納得され
「作品に対する見方が変わった。」と感想を述べられた後
最後には作品に対して自然と手を合わさられる人が出てきました。
これは正直私の方がちょっと驚きです。
今回の私の作品のテーマはスパリ
『 陶芸家が焼き物で仏神の世界を表現したら。』です。
ぜひこの機会に会場にお越しいただいて直に作品に触れて頂ければと思います。
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